ウェディングドレスを選ぶとき、デザインだけでなく素材にも注目して決めるべきか悩む花嫁もいるかもしれませんね。
今回は、ウェディングドレスの素材について解説します。
素材を選ぶときのポイントもご紹介しているため、衣装選びで迷う人は参考にしてください。
ウェディングドレスを選ぶときはシルエットやデザインに目がいきがちですが、素材でも印象は変わるので特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。
ウェディングドレスで使われる主な素材には、次のようなものがあります。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
ウェディングドレスの定番素材といえば、高級素材のシルクです。
素材特有の美しい光沢感があり、花嫁を優雅で品のある印象に格上げしてくれます。
また保温性や通気性、保湿性に優れているので、季節を問わず快適に着用できるのも魅力です。
シルクは天然素材であるため、肌が弱い方や敏感肌の花嫁でも安心して身にまとえます。
ただし、繊細なシルクは汗染みができやすく、日光に当たる場所で長時間放置すると変色しやすいといったデメリットがあるので要注意です。
ウェディングドレスを購入する場合は、挙式当日まで保管場所に注意する必要があります。
シルクの最高峰と称されるミカドシルクは、シルク独特の光沢感とハリ感があるのが特徴です。
2本以上の縦糸と横糸を交差させる綾織りで、斜めに畝のような折り目が見える特徴があります。
裏も表もないダブルツイルなので、柔らかさの中にしっとりとした重厚感があるところも魅力です。
程よいハリ感と重厚感があることから、気品高い落ち着いた印象に仕上げられます。
結婚式の会場は、格式高い教会や大聖堂、高級感のあるホテルとの相性抜群です。
ミカドシルクはハリのある素材なので、Aラインやプリンセンスラインのドレスでよく使われます。
上質な光沢感とツヤ感がある素材がサテンです。
生地表面は光沢があるので、サテン素材のドレスを身にまとうと華やかさがプラスされます。
しなやかでドレープ性が高いため、身体のラインが強調されてエレガントな印象になるのも魅力です。
シルクを使用したサテン生地もあるので、高級感を演出したいならシルクサテンを選びましょう。
ただし、サテンはデリケートでシワが目立ちやすいといった特性があるので、保管方法には要注意です。
たとえば、自宅から遠く離れた結婚式場にウェディングドレスを持ち込む場合は、なるべく移動中にシワにならないように工夫する必要があります。
程よいハリ感と光沢感のある素材が、タフタです。
従来は高級婦人服に使用されていた素材ですが、ウェディングドレスにも使われるようになりました。
タフタは生地が軽いため、結婚式当日は花嫁が動きやすくなるのもうれしいポイントですね。
タフタには、高級感のあるシルク製と合成繊維であるポリエステル製があります。
ただ費用を抑えたいなら、やや価格が安いポリエステル製のタフタを選ぶのがおすすめです。
軽くて上品な透け感がある生地が、シフォンです。
ふわふわとした肌触りで軽やかな生地なので、ドレープ性が高くエレガントな印象に仕上がります。
ウェディングドレスでは、しっとりとしたサテン素材の上から重ねられていることが多いです。
またドレープ性が高いことからスレンダーラインやエンパイアラインでよく使われています。
シフォンはシルク製が一般的ですが、ポリエステルやナイロン素材が増えているのも特徴です。
シャンタンは、地厚で光沢感があるのが特徴です。
シャンタン素材のドレスはドレープ性が高いので、上品で高級感のある印象に仕上がります。
見る角度によって表情が変わるので、参列者に喜んでもらえるのもうれしいポイントですね。
シルク素材のほかに、ポリエステルとナイロンの混紡やコットンのシャンタンがあります。
柔らかい雰囲気に着こなしたいなら、コットンで作られたシャンタンを選ぶのがおすすめです。
シルクで作られたシャンタンは、紫外線に弱く変色しやすいので保管方法には注意しましょう。
レースの種類は豊富ですが、ドレスでよく使われるのはリバーレースやエンブロイダリーレースです。
リバーレースは、細い糸を使用して繊細な模様を浮かび上がらせた表情豊かな柄のことを指します。
エンブロイダリーレースは、チュールなどの布に透かし模様の刺繍をあしらったものです。
レースの素材には、ポリエステルやナイロン、コットンがよく使われています。
クラシカルで優美な印象に仕上げたいなら、レースが施されたドレスを選びましょう。
チュールとは、細い糸を使用して六角形やひし形の網目模様に織った薄手のメッシュ素材のことです。
軽くて透け感のある素材なので、チュールをドレスに施せば柔らかい雰囲気に仕上がります。
何重にもチュールを重ねれば、ボリューム感が出て動くたびに違う表情を見せてくれるのも魅力です。
シワになりにくい素材であるため、ドレスのたたみジワを気にせず結婚式当日を迎えられますよね。
チュールには、薄手でソフトな肌触りのものと、厚手で程よくハリ感のある素材があります。
オーガンジーは、オーソドックスな平織りに特殊加工を施した、透け感のある薄手素材です。
チュールとよく似た素材なので混同されがちですが、オーガンジーは網目状ではありません。
シルクで作られたオーガンジーはしっとり滑らかで、身にまとうと繊細な雰囲気に仕上がります。
生地を何枚も重ねるとボリューム感が出ますが、透け感があるので重たい印象にはなりません。
「ボリュームは出したいけど重くしたくない!」という花嫁に適した素材です。
ジョーゼットは、ボコボコした表面で少しザラッとした肌触りが特徴的な素材です。
着物や風呂敷などによく使われるちりめん素材の一種で、日本では馴染みのある生地ですね。
光沢感のあるシルクやサテンと比べると、ジョーゼットは少しマットさが残りますが、落ち着き感のある大人っぽい雰囲気を演出してくれます。
滑らかな生地で程よく重みがあるため、動くたびにきれいなドレープができるのも魅力です。
ウェディングドレスの印象は素材で変わるので、衣装を選ぶときはしっかり考慮したいところです。
ただ素材の種類は多いので、どのように選べばいいか悩む花嫁もいるかもしれませんね。
ウェディングドレスの素材を選ぶときに押さえておきたいポイントには、次のようなものがあります。
それぞれのポイントを確認していきましょう。
ウェディングドレスの素材は、光沢の有無で選ぶ方法があります。
同じデザインのウェディングドレスでも光沢の有無で印象は大きく変わるので、衣装や会場の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
たとえば、光沢のある素材を選びたいなら、シルクやミカドシルク、サテン、タフタがあります。
光沢のない素材を選びたいなら、レース・チュール・オーガンジー・シフォンをふんだんに使用したウェディングドレスを選ぶのがおすすめです。
光沢のある素材は高級感があるので、教会やチャペルなど厳かな場所にマッチしてくれます。
光沢のない素材は、ナチュラルな雰囲気のレストランやガーデンなどの会場にぴったりです。
素材次第でドレスのシルエットも変わるため、自分の体型を考慮して選びましょう。
たとえば、上半身に厚みがある人は、ドレープ性の高い素材が使用されているものがおすすめです。
ドレープのボリュームで上半身がカバーされるので、身体の厚みが気にならなくなります。
また大きいバストが悩みなら、肉感を拾わないストレートビスチェが適しているでしょう。
ハリ感のある素材を選べば、上品に胸元を包んでくれるので大きいバストが隠れます。
自分に合うウェディングドレスを診断したいなら、こちらをご確認ください。
あなたはどのタイプ?自分に似合うウェディングドレスの診断方法
素材によってはカジュアルに見えるドレスもあるので、注意しなければなりません。
たとえば、厳格な教会式はカジュアルな素材を選ぶと式場で浮いてしまうこともあります。
広い式場の場合は、会場に負けないくらいボリュームのあるウェディングドレスがおすすめです。
一方でレストランなどミニマムな会場では、ボリュームを抑えたドレスを選びましょう。
ボリュームのあるドレスを選ぶと、会場で移動しづらいといった問題が起こりがちです。
会場の雰囲気を考慮したうえで、自分に適したウェディングドレスを選びましょう。
この記事では、ウェディングドレスで使われる素材の特徴や選び方をご紹介してきました。
ポイントは、以下のとおりです。
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